2021 年 2021 巻 4 号 p. 94-99
授業内容の違いによる学生の能力の変化の違いを明らかにすることを目的として,X大学教育学部で実施された複数のプログラミング教育の内容と,学生に対して行った授業前後の質問紙調査の結果を比較し,授業前後の質問紙調査の点数の変化分について相関分析を行った.その結果,教員養成学部生に対してプログラミング教育を行う際は,プログラミング教育に関する「自信・知識」を向上させることを意識した構成が必要であり,扱う内容は必ずしも高度な必要はないこと,プログラミング教育によって得た知識や技術による満足感はプログラミング教育に対する興味・関心に影響を与える可能性があることが示唆された.