2022 年 2022 巻 2 号 p. 190-195
本研究の問いは,「現状の子ども達は無鉄砲にICTを使うか,与えられた使い方で満足するかの両極端であるが,問題解決に焦点を当てることで,トラブルを回避する慎重な姿勢と,ICTを幅広く活用する積極的な姿勢とをバランスよく身につけた子ども達が育成できるのではないか」というものである.そこで,本稿では大学生を対象に情報モラル問題解決力を育成するための指導を実践し,これまで初等中等教育で受講してきた情報モラル教育の課題を検討する.また,問題解決に焦点を当てることで,トラブルを回避する慎重な姿勢と,ICTを幅広く活用する積極的な姿勢が涵養できるかを考察する.