2022 年 2022 巻 4 号 p. 38-45
本研究では,クラウドを基盤とした協働学習における授業デザインの原則に係る知見を得るために,デザイン研究の方法に則り,学習モデルを検討した上で,授業デザインを試案した.実践を通じて,児童の意思決定によるアセスメントのタイミングに関するデータを収集した結果,児童の半数がアセスメントを実施していた.このことから,アセスメントを実施する時間を保障することが改善点として考えられた.今後は,複数の変数を含んだ中長期的な授業をデザインし,実践を通じて改善の示唆を得ることが課題である.