日本教育工学会研究報告集
Online ISSN : 2436-3286
理科及びプログラミング学習における問題解決意識を高める授業の実践
園木 裕貴齋藤 ひとみ
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2023 年 2023 巻 1 号 p. 1-8

詳細
抄録

本研究の目的は,理科及びプログラミング学習における児童の問題解決意識を高めることである.この目標を達成するために,「問い,予想,計画,実行,分析,考察」の問題解決学習過程を意識化する手立てとして,問題解決シートへの各段階の記録や,シートを使った振り返りを行う授業を考案した.公立小学校第5学年を対象として,一人一台のタブレット端末を活用した理科及びプログラミング学習の検証授業を実践した.理科では「天気と台風」と「ふりこ」,プログラミング学習では「順次と繰り返し」「条件分岐」で取り組んだ.授業後の考察における振り返りの記述内容とアンケート調査の変容により,分析を行った.その結果,振り返りにおける問題解決の各段階の語句使用において向上が見られた.アンケート調査では6観点のうち,5観点に有意な向上が見られた.よって本実践をとおして児童の問題解決意識が向上することが明らかになった.

著者関連情報
© 2023 日本教育工学会
次の記事
feedback
Top