2023 年 2023 巻 3 号 p. 84-91
これまで対面授業が当たり前であったが,コロナ蔓延を境に感染に注意を払いながらの新たな授業方法の確立を模索しなければならなくなった.高専には寮があり,寮内での爆発的感染によって休校を余儀なくされ,そのような中でも授業時数の厳正な確保が求められる中,遠隔授業のシステム導入は急務で,現在,遠隔授業に移行できるシステムが構築されている.それに合わせて個々の教員独自の手法も求められ,いろいろ試行錯誤しながら対面授業との格差解消を目標に取り組んできた.対面授業ではICT機器の使用をしているが,それを遠隔授業に応用する教授法を紹介し,定期考査の度数分布状況や授業評価アンケート結果も併せて報告したい.