2023 年 2023 巻 4 号 p. 13-20
児童生徒1人1台端末について,児童生徒の情報活用能力と教師のICT活用指導力の自認保持における特徴を明らかにするために,北澤・益川(2023)をもとに分析した.その結果,児童生徒は複数のアプリケーションを活用し,多様な表現活動を行うことや児童生徒主体の学びに向かう活動ができないと自認している傾向にあり,教師もまたこれについて指導できないと自認している傾向にあることが明らかとなった.児童生徒と教師の自認傾向が似通っていることから,児童生徒の情報活用能力を育成するために,教師が指導できないと自認している項目について速やかな改善が必要であることが示唆された.