2023 年 2023 巻 4 号 p. 231-234
コロナ禍では実技系科目において遠隔での授業の実施が困難であることが明確になり,実技系科目だけは学校に登校し集中講義形式を取るなど様々な工夫を用いて授業が行われてきた.ロボットのプログラミングなども同様の集中講義形式や,シミュレーションを併用した形で授業をする工夫をしてきた.しかし,シミュレーションでは意図した結果しか現れず,現実世界のロボットをプログラミングした際に起こる諸々の問題を実体験することができない.そこで,遠隔においてもできるだけ実機のプログラミングを体験できる教材と環境を如何にすれば構築できるのかを検討したところ,既存のネットワークツールとボードコンピュータ及びマイコンを組み合わせての方法を考案したので報告する.