2024 年 2024 巻 2 号 p. 197-200
近年の学力低下の問題は教職課程の学生にも及んでいる.その結果,教師としての実践力が低下しており,学校現場への影響も大きくなっている.学力低下の問題はこれまで,学生個人の能力や態度など内的な問題として捉えられ,動機付け理論から扱われることが多かった.本研究ではその要因を,学びを愉しむ感覚や態度の欠如にあると捉える.本発表では,教職を志望する学生を対象に,大学入学直後における学びを愉しむ態度,及び,半期に及ぶ学習を通したその変容について質的調査を行った結果について報告する.