2024 年 2024 巻 4 号 p. 71-76
学習者が自己決定をしながら学ぶ授業では,教師は学習者の学習状況をリアルタイムで把握し,助言等を行うことが重要となる.そこで,クラウド技術を使った「学びの調整シート」について調査を行った.結果,15のカテゴリ,5つの大カテゴリが得られ,1)学習者にとっての機能に加えて,教師による学習者1人1人の学習目標や自己評価等の学習状況の把握が可能であること,2)教師は項目を柔軟に組み合わせられるため,教師の必要に応じた1人1人の学習状況の把握を支援する可能性があること,が示唆された.