日本教育工学会研究報告集
Online ISSN : 2436-3286
複式授業における協同的な学習が上学年児童の学習の調整に与える影響の検討
辻 瞳稲木 健太郎泰山 裕佐藤 和紀
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2025 年 2025 巻 2 号 p. 153-160

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抄録

本研究は,小学校第3・4学年の児童の複式授業において,上学年が下学年と協同的に学習することで学習の調整に与える影響について検討することを目的とした.授業の前後で学習の調整とピアモデリングの取組の変容を調査した結果,上学年である4年生は,自己の学習の調整の意識は高まるが,下学年と編成するグループや下学年児童と共に行われる学習の調整は,同学年同士の学びより意識が低くなる可能性が示唆された.

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© 2025 日本教育工学会
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