2025 年 2025 巻 2 号 p. 279-282
本研究の目的は,大学生の持つデータガバナンス力の実態,およびその構造的特徴を探索的に把握することである.大学初年次学生を対象に,学習に対する自己調整力を測定するASRSと,データガバナンス力を評価する20項目からなる質問紙調査を実施し,その構造的特徴および両者の関連性を把握したところ,ASRSの「自己計画」因子,「自己モニタリング」因子,「自己評価」因子といった認知的要素が,データガバナンス力の特定因子と有意に関連することが明らかになった.特に,学習状況を能動的に把握しようとする態度がデータの信頼性や活用価値の理解に重要な役割を果たしていることが示唆された.