2025 年 2025 巻 2 号 p. 283-290
クラウドベースの複線型授業において,児童が自発的に行った学習活動の基盤にある技能を明らかにし,クラウドベースの複線型授業に求められる情報活用能力を探索的に検討することを目的とした.児童1名を対象とした学習過程の分析の結果,「課題の明確化」,「情報の収集・整理」,「思考の方向づけ」,「発表」,「協働」のカテゴリが生成された.既存の情報活用能力の枠組みを逸脱するものではなかったが,クラウドベースの複線型授業の特徴を踏まえた情報活用能力の育成が求められると考えられた.