2025 年 2025 巻 4 号 p. 320-327
本研究では,データ活用を主目的としない学校も含めた取組状況の把握を目的に,リーディングDXスクール(LDX)事業の1,583件の事例レポートを分析し,教育データ利活用に該当する事例を抽出した.その結果,該当事例は29件(約2%)と限定的であったが,AIドリルのデータや心の健康観察,振り返りデータをメタ認知や自己調整に活用する取組が確認された.一方,データ収集はアプリ等による自動収集に加えて手入力も多く,可視化もスプレッドシートをそのまま参照する事例が多く見られた.以上より,GIGA端末の標準仕様に基づく汎用ソフトやクラウド環境では,学習ログの自動収集と活用には改善の余地がある一方で,教員や学校はデータ利活用を志向している可能性が示唆された.