日本食品微生物学会雑誌
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原著
市販食品を用いたEnterobacteriaceae (腸内細菌科)測定用ペトリフィルムEBプレートの有効性の確認
齋藤 明美原田 保子北原 章生守山 隆敏田中 廣行
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2011 年 28 巻 3 号 p. 167-174

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抄録
日本国内に市販されている食肉類,魚介類および惣菜類について,腸内細菌科数の測定法としてISO法およびEBプレート法の比較検討を行い,次の結果が得られた.
1) ISO法および37℃培養でのEBプレート法により測定した腸内細菌科数は相関が高く,t 検定においても有意水準 5% で「有意差なし」と判定された.
2) ISO法および35℃培養でのEBプレート法により測定した腸内細菌科数は相関が高いものの,ISO法に比べて35℃培養でのEBプレート法の腸内細菌科数が多く計数される傾向が認められた.
日食微誌 Vol. 28 No. 3 2011
3) EBプレート法の37℃および35℃培養での腸内細菌科数は相関が高いものの,35℃培養が37℃培養に比べて腸内細菌科数が多く計数される傾向が認められた.
4) EBプレート法による腸内細菌科数の測定は,培地調製および確認試験が不要であり,迅速・簡便に測定ができることから,ISO法の代替法として有効な測定方法であると考えられた.
5) 腸内細菌科の試験は,培養条件により試験結果が異なる可能性があるため,対象とする標準試験法(公定法)の培養条件に合わせてEBプレート法を実施することが重要であると考えられた.
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© 2011 日本食品微生物学会
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