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日本食品微生物学会雑誌
Vol. 32 (2015) No. 4 p. 192-198

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http://doi.org/10.5803/jsfm.32.192

原著

STECの主要なO血清群(O157, O111, O26, O103, O121, O145)の選択分離には,CT-SMACなどの亜テルル酸塩が添加された寒天平板培地が広く用いられている.しかし,主要なO血清群を除くさまざまなO血清群STECに対しては,STEC選択培地の有用性はあまり評価されていない.本研究ではCT-SMACを含む4種類の市販STEC選択培地(クロモアガーSTEC, XM-EHEC, “KBM” EHEC発色基質培地)を用いて,さまざまなO血清群に属するSTEC 152株の生育特性を調べた.その結果,16種類のO血清群に属する36株は4種類すべての選択培地で生育し,それらすべてが亜テルル酸塩耐性に関与するterAを保有していることがPCRで確認された.そのうち27株はeae陽性STECであり,残る9株はeae陰性STECであった.本研究で明らかとなったO血清群(またはO genotype)に基づく亜テルル酸塩添加選択培地での生育特性とterオペロンの保有分布は,分離標的とされるSTECのO血清群が明らかな場合に,培地を選ぶうえで有用な情報になると考えられた.

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