日本食品微生物学会雑誌
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原著
食品製造環境の清浄度検査における卵黄加クロモアガーオリエンタシオンの有用性評価
古川 理予井手 上雄一押川 正典塩崎 亮中野 直人片桐 和弘内野 和典森永 浩隆金子 孝昌
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2016 年 33 巻 4 号 p. 187-193

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抄録

2.5%EY-CHROMは,35℃での24時間培養によってSPCと同程度の一般生菌数測定能力があり,供試菌株の評価において,黄色ブドウ球菌,大腸菌および大腸菌群の鑑別が可能であることが認められた.しかし,糸状菌・酵母の検査に2.5%EY-CHROMを利用するには25℃培養が必要とされた.これらのことから,2.5%EY-CHROMの1種類の培地で,35℃培養で一般生菌数,黄色ブドウ球菌,大腸菌,大腸菌群の検査が可能であると考えられた.糸状菌・酵母については,今後さらに検討が必要である.

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© 2016 日本食品微生物学会
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