日本食品微生物学会雑誌
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無添加ロースハム上に発生した黄色スポットから分離した乳酸菌についての検討
板屋 民子高橋 邦彦辨野 義己竹田 暁子青木 敦子斎藤 章暢大塚 佳代子正木 宏幸徳丸 雅一吉田 勉
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1996 年 13 巻 2 号 p. 81-87

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抄録
発色剤を添加していないロースハムスライスの表面に発生した黄色スポットから, 乳酸球菌と乳酸桿菌が優勢に分離された.
これらの球菌127株と桿菌74株を, 新鮮な無添加ロースハムに塗抹し, 4℃および20℃に置いたところ, 球菌34株で黄変が認められた.したがってこれらの乳酸球菌が, ハムの黄変に密接に関与していると推測された.
黄変乳酸球菌34株と非黄変乳酸菌11株を同定したところ, すべてLeuconostoc属であり, 大多数が4℃で発育した.また, アミグダリンとマンニットの分解能の違いからA, B, Cの3群に分類された.Leuconostoc B群は, L. pseudomesenteroides JCM 9696Tと糖分解の性状が一致した.黄変株27株と非黄変株2株がB群に属した.Leuconostoc A群はアミグダリンを分解し, 黄変株6株と非黄変株一株が含まれた.Leuconostoc属C群はアミグダリンを分解し, マンニットを分解しなかった.そして黄変株一株と, 非黄変株8株がこれに属した.
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