日本食品微生物学会雑誌
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13 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 永宗 喜三郎, 本田 武司
    1996 年13 巻2 号 p. 55-61
    発行日: 1996/09/02
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
  • MMO-MUG法およびLB-BGLB法との比較
    中山 宏, 堀川 和美, 牛尾 剛士, 松永 建興, 矢入 政俊, 竹中 重幸, 大津 隆一
    1996 年13 巻2 号 p. 63-67
    発行日: 1996/09/02
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
    飲用井戸水におけるX-GAL-MUG法と上水試験方法に採用されているLB-BGLB法およびMMO-MUG法との大腸菌群検出についての比較検討を行い以下の結果がえられた.
    1. X-GAL-MUG法と, LB-BGLB法の大腸菌群検出率の一致率は92.6%であった.
    2. X-GAL-MUG法とMMO-MUG法の大腸菌群検出率の一致率は91%であった.また推定大腸菌の検出率の一致率は100%であった.
    以上の結果から, X-GAL-MUG法はLB-BGLB法およびMMO-MUG法と比較してもなんら遜色なく使用できるものと考えられる.
  • 勢戸 和子, 田口 真澄, 小林 一寛
    1996 年13 巻2 号 p. 69-73
    発行日: 1996/09/02
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
    合成基質培地の1つであるフルオロカルト・ラウリル硫酸X-GALブイヨン (LMX) を用いて, 砂・土・河川水などの環境材料を対象に総大腸菌群および総E. coli, 糞便性大腸菌群および糞便性E. coliの定量試験を行い, ブリリアントグリーン乳糖胆汁ブイヨン (BGLB) や特定酵素基質培地 (Colilert) と比較し, 以下の成績を得た.
    1. BGLBとLMXでは総大腸菌群数, 糞便性大腸菌群数ともよく相関しており, 糞便性E. coli数もほぼ相関していたが, 総E. coli数はLMXで高値を示す傾向が見られた.また, LMXは大腸菌群とE. coliを同時に検出できるため, BGLBではE. coli検出に5~6日を要するが, LMXでは2日で結果を得ることができ, 迅速, 簡便であった.
    2. ColilertとLMXでは総E.coli数はよく相関し, 総大腸菌群数もほぼ相関した結果が得られたが, LMXで大腸菌群の存在を示す青色発色がColilertの黄色に比べ遅い検体も見られた.
    これらの結果から, LMXは迅速簡便に大腸菌群およびE. coliを検出できる有用な培地であると考えられる.
  • 藤川 浩, 和宇慶 朝昭, 楠 淳, 平井 昭彦, 高橋 由美, 伊藤 武, 安藤 言枝, 嶋田 暁
    1996 年13 巻2 号 p. 75-79
    発行日: 1996/09/02
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
    市販食品における消費期限の導入に伴ない, 一般に品質保持が困難であろうと考えられる生和菓子について, ねりきりをモデルとして保存期間中の品質変化を微生物学的および理化学的に検討した.試料中の初期菌数は一般細菌が最も高く, 次いで酵母, 大腸菌群, 糸状菌の順序であった.一般細菌, 糸状菌, 酵母は保存中, 温度 (10~30℃) の高いほど増殖は速かったが, 大腸菌群では対照的に30℃において菌数が減少がみられた.20および30℃では保存中, 糸状菌の集落が試料表面に認められた.pHは保存日数の経過と共に低下傾向がみられたが, 水分活性には変化が認められなかった.また, 製造所による微生物の増殖挙動の差はみられなかった.製造時の季節による増殖挙動の差はほとんどなかったが, ごく一部に認あられた.
  • 板屋 民子, 高橋 邦彦, 辨野 義己, 竹田 暁子, 青木 敦子, 斎藤 章暢, 大塚 佳代子, 正木 宏幸, 徳丸 雅一, 吉田 勉
    1996 年13 巻2 号 p. 81-87
    発行日: 1996/09/02
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
    発色剤を添加していないロースハムスライスの表面に発生した黄色スポットから, 乳酸球菌と乳酸桿菌が優勢に分離された.
    これらの球菌127株と桿菌74株を, 新鮮な無添加ロースハムに塗抹し, 4℃および20℃に置いたところ, 球菌34株で黄変が認められた.したがってこれらの乳酸球菌が, ハムの黄変に密接に関与していると推測された.
    黄変乳酸球菌34株と非黄変乳酸菌11株を同定したところ, すべてLeuconostoc属であり, 大多数が4℃で発育した.また, アミグダリンとマンニットの分解能の違いからA, B, Cの3群に分類された.Leuconostoc B群は, L. pseudomesenteroides JCM 9696Tと糖分解の性状が一致した.黄変株27株と非黄変株2株がB群に属した.Leuconostoc A群はアミグダリンを分解し, 黄変株6株と非黄変株一株が含まれた.Leuconostoc属C群はアミグダリンを分解し, マンニットを分解しなかった.そして黄変株一株と, 非黄変株8株がこれに属した.
  • 松崎 静枝, 片山 淳, 岩崎 明, 宮村 恵宣, 和田 隆至, 正田 聖事, 石戸 泰則
    1996 年13 巻2 号 p. 89-91
    発行日: 1996/09/02
    公開日: 2010/07/12
    ジャーナル フリー
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