水産海洋研究
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Print ISSN : 0916-1562
原著論文
黒潮流路の南側に発生する低水温域とカツオ漁場形成の関係
石井 光廣 小林 豊瀬藤 聡本田 修
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2016 年 80 巻 3 号 p. 222-230

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抄録

黒潮流路の南側に発生する低水温域の分布とカツオ北上群の漁場形成の関係を検討した.近海竿釣のカツオ漁場は表面水温19°C以上の海域で形成される.春季に黒潮流路の南側に表面水温19°C未満の低水温域が,おおむね北緯28度以北,房総沖合から四国沖の東経133度付近まで張り出すことがある.そのため,低水温域が発生していた年には,カツオの北上が停滞したり,迂回することが観察された.春季の黒潮流路南側の水温を予測することにより,カツオ北上群の北上経路や来遊時期を推定できる可能性がある.

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© 2016 一般社団法人 水産海洋学会
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