日本海南西海域に生息する主要底魚類の漁獲状況の昼夜差について,調査船調査及び漁船活用調査に基づく解析を行った.調査船調査は延べ10ヶ所の曳網地点において昼夜それぞれ一回ずつ計20回行い,主要底魚類の計数・計量及び魚体測定を実施した.漁船活用調査は487件の結果を用いて種ごとの漁獲効率及び出現頻度を昼夜で比較した.本研究では漁獲効率について,昼夜で2倍以上異なった魚種のうち,昼に高い魚種を昼タイプ,夜に高い魚種を夜タイプと定義した.両解析の結果,昼タイプに区分された魚種はアカムツ,ニギス,ヤリイカ,マダイ,マフグ,スルメイカ,ケンサキイカ,カガミダイ及びマトウダイであり,夜タイプに区分された魚種はマアナゴ,ミギガレイ,ソウハチ及びヤナギムシガレイであった.本海域に生息する主要底魚類の多くに昼夜での漁獲効率の違いが見られたことから,昼夜を考慮した資源管理手法の導入や資源量指標値の標準化が必要であろう.