宮崎県の中型まき網漁業の経営に大きな影響を与える,日向灘に産卵回遊する春季マサバの漁獲量予測を行った.特徴量選択アルゴリズムのBorutaにより日向灘への来遊条件に重要な説明変数を選択後,ランダムフォレスト回帰にて漁獲量予測モデル(決定係数0.79)を構築した.選択されたモデルの説明変数は,熊野灘の海面水温,足摺岬,都井岬からの黒潮離岸距離であった.これらの説明変数がモデルに与える影響を,部分従属プロット,広域海面水温,既往知見と併せて考察した.その結果,マサバ太平洋系群の親魚量が高水準にある時期において,宮崎県中型まき網漁業で春季マサバが漁獲される最適な条件は,熊野灘に暖水が波及する典型的な黒潮大蛇行であること,そして足摺岬沖と都井岬沖に黒潮が接岸することと考えられた.