日本歯科理工学会学術講演会要旨集
平成14年度春期第39回日本歯科理工学会学術講演会
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第2日 一般講演(ポスター発表)
ウェットボンディング法における象牙質接着時の表面処理とボンディング材の効果
—EDTA, 10-3溶液, リン酸溶液による表面処理—
渡辺 昭彦平沼 克己宮坂 久美子
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p. 101

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抄録
昨年秋の本学会において、10-3溶液によりスミアー層を除去した湿潤象牙質面に光硬化型ボンディング材を塗布し硬化させた被着体縦断面の観察と評価について報告した. 長期接着安定性を確保するためには脱灰された象牙質内にモノマーが十分浸透しそこで硬化した樹脂含浸象牙質層を生成させることが大切であることは繰り返し述べてきた. この際, 脱灰処理された象牙質層はできる限り薄くすることが象牙質のためにも良いと指摘してきた. そこで本報告では比較的マイルドな脱灰剤のEDTA·2NH40.5モル溶液(EDTA5-0)によるスミヤー層除去処理を中心として, 各種脱灰剤とモノマー拡散促進剤を用いウェットボンディング法により接着した試験片の樹脂含浸層、象牙質層の状態を観察した。
AFMのForce Curveからカンチレバーに働く表面吸着力の違いを求めたところ、明らかに違いがあることがわかり, 樹脂と歯質の混ざりあった層が確認できた。EDTA5-0により脱灰した薄い象牙質層にモノマーを拡散、硬化させて樹脂含浸象牙質層を作る事により安定した接着が可能である。
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© 2002 日本歯科理工学会
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