水産海洋研究
Online ISSN : 2435-2888
Print ISSN : 0916-1562
原著
2002–2022年の日本列島周辺海域における基礎生産力の経年変動
谷津 明彦 斎藤 克弥日原 勉
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2024 年 88 巻 3 号 p. 165-177

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抄録

2002–2022年のオホーツク海・親潮域・移行域・黒潮域・日本海北西部・日本海南東部・東シナ海における海面水温(SST)と人工衛星観測に基づく基礎生産力(NPP)の変動を検討した.移行域・黒潮域・日本海南東部・東シナ海の春季NPPは2014年から減少したが,他の期間とオホーツク海・親潮域・日本海北西部の全期間で増加または横ばい傾向にあった.春季NPPと冬季SSTの間には線形関係が認められ,オホーツク海・親潮域・日本海北西部では回帰式の傾きが正,それ以外の海域では傾きが負で,レジームシフトと地球温暖化の影響が示唆された.また,冬季SSTと春季NPPに対する冬季太平洋指数・冬季北太平洋環流振動指数・年間南方振動指数・冬季北極振動指数の影響を相互相関(ラグ-5–0年)と相関マップ(緯度経度1度区画)により検討した.その結果,1–3年後に影響が大きいことが示唆された.

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© 2024 一般社団法人 水産海洋学会
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