魚病研究
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アユのグルギア症に関する研究―II
防除法の検討(1)フマジリン経口投与の効果
高橋 誓江草 周三
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1976 年 11 巻 2 号 p. 83-88

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抄録
 1972年から1975年にかけて,アユに寄生し被害を与えるGlugea plecoglossiの予防のため,サルファ剤,抗生物質等,原虫症に関与のある薬剤9種類について検討を加えた。1973年に本虫の人為感染方法を検討し,予防薬剤の決定のための試験方法を確立した。1974年に抗生物質で抗アメーバ剤のfumagillinの顕著な効果が判明したので,1975年にはその投薬時期,投薬量,投薬期間の検討を加えた。その結果,ある投薬時期にfumagil lin 12.5 mg/kg/dayを10日間投薬するか,または50mg/kg/dayを3日間投薬することにより,G. plecoglossiの感染を阻止しうることが判明した。
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© 日本魚病学会
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