魚病研究
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キンギョの異物貪食系に関する研究―I
腹腔内注射した炭粉の貪食
森 真朗
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1980 年 15 巻 1 号 p. 25-30

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抄録
 1. キンギョの腹腔内に墨汁を注射し経時的にとり上げ異物貪食系について組織学的に検討した。2. 墨汁中の炭粉は脾臓莢組織の莢大円形細胞,腎臓造血組織の細網内皮細胞,心室の内皮細胞に貪食された。脾臓,腎臓では炭粉を貪食したマクロファージがメラノ・マクロファージ・センターに集簇した。肝臓と鰓では炭粉のとり込みは認められなかった。3. 血液塗抹標本の観察では大単核細胞と類推される大型貪食細胞と同定未了の小型貪食細胞に炭粉が貪食されていた。
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© 日本魚病学会
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