魚病研究
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養殖ウナギの主要細菌感染症の迅速診断システムに関する研究―II
免疫螢光直接法によるパラコロ病の野外検索成績
堀内 三津幸佐藤 勉高木 博元戸塚 耕二
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1980 年 15 巻 2 号 p. 63-67

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抄録
 1978年12月から1980年2月にかけて,各地の19養鰻場から病性鑑定依頼のあった52症例を供試して,免疫螢光直接法(IF法)によるE. tarda検出成績と培養法による細菌分離成績を比較した。その結果, IF法によるE. tardaの検出陽性例は43例,同陰性例は9例であり,いずれも細菌培養法による本菌の分離成績と一致した。本結果と前報(堀内ら,1980)の検討結果から,IF法は養殖ウナギのパラコロ病の迅速診断にきわめて有用であることが明らかになった。
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