1982 年 17 巻 3 号 p. 195-198
1. 冷凍した飼料用マイワシの背部から70%エタノールと火炎により表面を滅菌処理した筋肉片を採取し,普通ブイヨンと普通寒天培地を用い養殖ハマチに流行している血清型と同一のStreptococcus sp.の分離を試みた。2. 筋肉片はマイワシ1尾につき1~8個が増菌培養されたが,平板培地上では本菌が純培養状に発育する例がかなりみられ,結果としてマイワシ10尾のすべてから本菌が検出された。3. マイワシ筋肉から分離されるStreptococcus sp.の真の由来源や生態上の問題について若干の推論を行った。