魚病研究
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17 巻, 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • IHNV感染によりRTG-2細胞が産生するインターフェロン
    佐野 徳夫, 長倉 義智
    1982 年 17 巻 3 号 p. 179-185
    発行日: 1982/12/31
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     RTG-2細胞において, IHNウイルスは魚類ウイルス抑制因子を誘発した。この因子は以下の生物学的および物理化学的性状を示し,インターフェロンであることがわかった。1) 56℃,30分間加熱処理に対して安定である。2) 4℃,24時間, pH2処理に対して安定である。3) 4℃,100,000×g, 2時間遠心処理で沈降しない。4)非透析性である。5)トリプシンにより不活化する。6)抗ウイルス作用において細胞種特異性をもつ。7)幅広い抗ウイルス・スペクトルをもつ。8)ウイルスを直接不活化しない。ここで得られたインターフェロンを用いてインターフェロン力価の測定法を検討した結果,dye uptake法はプラック減少法の2.1倍,培養管を用いたCPE阻止法の2.6倍の感度を示し,これらの方法の中では,dye uptake法が最も高いインターフェロン力価測定感度を示した。
  • 志村 茂, 良永 知義, 若林 久嗣
    1982 年 17 巻 3 号 p. 187-194
    発行日: 1982/12/31
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1. 浜名湖産アサリに寄生するメタセルカリア2種,Parvatrema duboisiとProctoeces sp.の形態と寄生状況を調べた。2. P. duboisi:形態的特徴はENDO and HOSHINA(1974)の記載に一致した。消化管内,排泄嚢内,体腔の顆粒を詳しく調べ,記載した。組織学的観察により,宿主の外套膜の上皮が虫体を包囲していること,虫体を核とした石灰沈着も認められることを明らかにした。検査したアサリ1765個体の平均寄生率は58.3%,平均寄生虫体は3.4個体であった。それらの季節的変化は特に認められなかった。寄生虫体数に対するアサリの個体数の頻度分布は負の二項分布に適合した。3. Proctoeces sp.:体長2.4~3.7mmの虫体が6個体採集された。本種はP.ostreaeに類似しているが,未成熟虫体なので同定を保留した。
  • 安永 統男
    1982 年 17 巻 3 号 p. 195-198
    発行日: 1982/12/31
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     1. 冷凍した飼料用マイワシの背部から70%エタノールと火炎により表面を滅菌処理した筋肉片を採取し,普通ブイヨンと普通寒天培地を用い養殖ハマチに流行している血清型と同一のStreptococcus sp.の分離を試みた。2. 筋肉片はマイワシ1尾につき1~8個が増菌培養されたが,平板培地上では本菌が純培養状に発育する例がかなりみられ,結果としてマイワシ10尾のすべてから本菌が検出された。3. マイワシ筋肉から分離されるStreptococcus sp.の真の由来源や生態上の問題について若干の推論を行った。
  • 畑井 喜司雄
    1982 年 17 巻 3 号 p. 199-204
    発行日: 1982/12/31
    公開日: 2010/02/10
    ジャーナル フリー
     1. 1981年6月から8月にかけて蓄養中のアワビにへい死を伴う疾病が発生したためその原因を調査した結果,罹病アワビの外套膜,上足および足背部などの表面に形成される膨隆患部内には常に菌糸体が観察されたことから本症を真菌性疾病と判断した。2. アワビ肉質部抽出液で作製したAMES寒天培地を用い,病患部から真菌の分離を試みた結果,寄生菌と同一形状を有する真菌の培養に成功した。3. 分離菌(NAA8101株)は全実性の組織内寄生菌で,遊走子がfragment内に形成され,それが放出管の先端より遊出し,また休眠胞子の径が通常7μmであったことなどから,クサリフクロカビ目,シロルピディア科のHaliphthoros milfordensisに同定された。4. NAA8101株は4.9℃~26.5℃の温度範囲内で発育したが,発育適温域は11.9℃~24.2℃,最適温度は20.1℃と判断された。
  • Vibrio anguillarumの動態
    田畑 和男, 柄多 哲, Maria SACRISTAN RUIZ
    1982 年 17 巻 3 号 p. 205-212
    発行日: 1982/12/31
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     アユ種苗生産過程における仔稚魚の減耗原因を明らかにし,またその対策を考えていくための基礎資料を得る目的で,1980,1981年の両年にわたってV.anguillarumの動態を検討した。V.anguillarumは海水飼育当初の11月から後半の2~3月にかけてA型菌が,3月にはC型菌が出現し,淡水飼育期になると再びA型菌に変わる。しかし,海水A型菌と淡水A型菌とは若干生化学的性状に異なる点があることがわかった。シオミズツボワムシと飼育水中とのV.anguillarumの増減には関係があり,新鮮海水とふ化仔魚からはV.anguillarumは検出されないことから,V.anguillarumの供給源はシオミズツボワムシである可能性が確認できた。1981年の大量へい死の原因はV.anguillarumによるもの以外に他の原因も加わっていたものと思われる。投与前にワムシを薬浴することは,有効なビブリオ病予防対策となり得るものと思われる。
  • 本間 義治, 吉江 紀夫, 鈴木 庄一郎
    1982 年 17 巻 3 号 p. 213-217
    発行日: 1982/12/31
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
     カワヤツメ幼生の口腔粘膜上皮と,この上皮が角質歯に変化する過程を走査電子顕微鏡によって検索していたところ,大眼期の一標本に繊毛虫縁毛類に属す一原虫が付着しているのを発見した。種々の特徴より,本種はUrceolaria sp.であることが分った。この仲間の走査電顕像は発表されていない模様なので,写真を添えて記載した。これにより,Urceolariaの宿主として新たに本邦産カワヤツメが加えられたことになる。
  • 1982 年 17 巻 3 号 p. 221-229
    発行日: 1982/12/31
    公開日: 2009/10/26
    ジャーナル フリー
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