1985 年 20 巻 2-3 号 p. 209-217
1981年から1983年にかけてかくちのハマチ養殖場の病魚より分類された Pasteurella piscicida 281株のうち262株が CP・TC・APC・KM・NA・NF・SA の1剤から6剤耐性を示した。伝達性Rプラスミドは, 262株中168株より検出され, 検出されたRプラスミドの耐性マーカーは, CP・TC・APC・KM あるいは SA 耐性を示した。それらRプラスミドのDNAの構造は互いに相同性を示した。同一のDNA構造のRプラスミドを有する P. piscicida の多剤耐性株が全国各地の養殖場で流行していることが示唆された。