自己凝集をする強毒株のAeromonas salmonicidaを連続培養槽で培養し, 遠心器で集菌し浄洗, 高pHで5mM EDTA処理をしてワクチンを製造した。ニジマス, カワマス, 大西洋サケにこのワクチンを注射法, 浸漬法(高張液前処理および非処理)で投与した。注射法では注射量が効果に影響し, 例えばカワマスでは5倍希釈区, 10倍希釈区, 対照区の死亡率がそれぞれ44%, 67%, 97%であった。浸漬法の効果は一様ではなかったが, 良い例では10倍希釈液の1回浸漬区, 2週あけての2回浸漬区, 対照区の死亡率はそれぞれ36.7%, 0%, 70%であった。