魚病研究
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サケ科魚類のせっそう病に対する免疫
Stephen G. NEWMANJohn J. MAJNARICH
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1985 年 20 巻 2-3 号 p. 403-411

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抄録

 自己凝集をする強毒株のAeromonas salmonicidaを連続培養槽で培養し, 遠心器で集菌し浄洗, 高pHで5mM EDTA処理をしてワクチンを製造した。ニジマス, カワマス, 大西洋サケにこのワクチンを注射法, 浸漬法(高張液前処理および非処理)で投与した。注射法では注射量が効果に影響し, 例えばカワマスでは5倍希釈区, 10倍希釈区, 対照区の死亡率がそれぞれ44%, 67%, 97%であった。浸漬法の効果は一様ではなかったが, 良い例では10倍希釈液の1回浸漬区, 2週あけての2回浸漬区, 対照区の死亡率はそれぞれ36.7%, 0%, 70%であった。

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© 日本魚病学会
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