抄録
カルシウム, マグネシウム, 亜鉛, 鉄, 銅, マンガン, コバルト, ヨードおよび弗素の量を変化させた6種類の飼料, および市販飼料で大西洋サケを飼育し, BKD の発生率を比較したところ, ヨードおよび弗素の量の多い区(それぞれ 4.5mg/kg 飼料)は他の区よりも明らかに低かった。また, BKD 菌のホルマリン死菌をフロインドの完全アジュバントと共に注射した区では患部形成が全く見られなかった。市販のせっそう病ワクチンである「フローゲン」を実験室および野外で試験したところ, いずれの場合も効果が認められた。