抄録
数濃度の硫酸亜鉛液 (25℃) を用いて亜鉛のニホンウナギ(Anguilla japonica, 平均体重 77g)に対する毒性を調べたところ, 24, 48 および 96 時間 TLm (半数致死濃度)はそれぞれ 29 , 14 および 11 mg Zn++/lであった。 致死濃度以下の亜鉛液(1, 3 および 7 mg Zn++/l)に 48 時間浸漬したウナギに Edwardsiella tarda を6.9×105 および 6.9×106 CFU/100g 筋肉内接種したが, それらの死亡率は亜鉛処理をしなかった対照魚の死亡率と同程度であり, 亜鉛により感受性が高められる傾向は認められなかった。