魚病研究
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OMV 実験感染耐過生存魚における腫瘍の発現率について
吉水 守田中 真木村 喬久
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1987 年 22 巻 1 号 p. 7-10

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抄録
 OMV 実験感染耐過ギンザケ, サケ, サクラマスおよびニジマスにおける腫瘍の発現率を観察した。ギンザケおよびサケでは OMV 感染後120日目より発現し, 200日目における発現率はそれぞれ35%および40~60%であった。サケの場合魚令による差は認められなかった。ニジマスとサクラマスでは240日から270日目に発現し, 365日目にはニジマスで12%サクラマスでは100%に達した。腫瘍の発現部位はいずれの魚種も口部周辺が最も多く, ついで鰭, 鰓蓋基部, 体表, 目の周りであり, 腫瘍は上皮性細胞より成りたっていた。
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© 日本魚病学会
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