魚病研究
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養殖カンパチの血管系に寄生する吸虫Paradeontacylixによる病理組織像
小川 和夫服部 浩一畑井 喜司雄窪田 三朗
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1989 年 24 巻 2 号 p. 75-81

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抄録
 1984年3月から翌年1月まで四国で調査したカンパチのParadeontacylix寄生による病理学的変化は, 鰓組織の増生, 鰓と心臓に集積した虫卵の被包化, 入鰓動脈内皮細胞の増生による乳頭形成であった。宿主細胞の壊死は全く認められなかった。宿主反応は寄生の季節性とともに周期的に変化した。1才魚への寄生は0才魚より軽度であった。1983年12月から翌年3月にみられたカンパチ0才魚の大量死は, 鰓弁と入鰓動脈における血行障害に帰因するものと推察された。
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