魚病研究
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アモキシシリンの魚病細菌に対する試験管内抗菌活性
北尾 忠利中内 良介斉藤 雷太田中 一郎
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1989 年 24 巻 2 号 p. 83-87

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抄録
 ペニシリン系半合成抗生物質アモキシシリン(AMPC)の数種魚病細菌に対する抗菌活性を調べた。AMPCは特にPasteurella piscicidaに対して低濃度で発育を阻止した。AMPCとアンピシリン(ABPC)のP.piscicidaに対する殺菌活性を比較したところ, 同一力価においてAMPCがより強い殺菌効果を示した。また, 試験管内における耐性獲得試験において, P.piscicidaは20回継代後もAMPCに対する耐性獲得は認められず, ブリ類結節症の治療薬として期待できる成績が得られた。
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© 日本魚病学会
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