魚病研究
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Edwardsiella tardaで免疫したウナギの腎臓細胞の生物学的活性の変化
楠田 理一平 啓史
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1990 年 25 巻 2 号 p. 53-58

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抄録

 ウナギをE.tardaで免疫して血清の凝集抗体価, 腎臓中の貪食細胞の本菌に対する遊走能, 貪食能, 貪食能に及ぼす血清のオプソニン効果および殺菌能について調べた。その結果, 血清の凝集抗体価は免疫1から3週間後に急激に上昇した。血清の非存在下における貪食細胞の遊走能は免疫3週間以降に上昇し, 貪食能は3週間後とくに高い値を示した。また, 貪食能に及ぼす血清のオプソニン効果も認められた。免疫5週間後の供試魚の貪食細胞の殺菌能は変化しなかったが, 免疫血清との協同作用によって増強されるものと考えられる

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