2025 年 67 巻 5 号 p. 1076-1082
症例は28歳,男性.筋萎縮性側索硬化症で気管切開後,胃瘻造設状態(24Fr)であった.画像上は総胆管結石を指摘できなかったが,胆管炎を繰り返すためERCPの方針とした.十二指腸内視鏡は経口から挿入困難であったため,胆囊結石症に対して腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した.その後も胆管炎を繰り返すため,胃瘻から細径内視鏡を挿入し5Fr胆管ステントを留置した.定期的にステント交換を行っていたが,胆管ステントの迷入による胆管炎を発症した.胃瘻の拡張後に十二指腸内視鏡を挿入し胆管ステントの抜去,内視鏡的乳頭括約筋切開術,結石除去を施行した.合併症はなく,胆管炎の再発も認めなかった.