魚病研究
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フェニルヒドラジンによるブリの溶血性貧血と胆汁色素組成の変動-緑肝症との関連
延東 真境 正
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1990 年 25 巻 3 号 p. 171-172

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抄録
 フェニルヒドラジンによりブリに溶血を起こし, その時の胆汁色素組成を調べた。溶血の結果, 激しい貧血症状とともに緑肝症が発生した。胆汁中にはビリベルジンが著しく増加したが, 抱合ビリルビン量には有意な変動が見られなかった。このようにブリは溶血の際, 過剰のヘムをビリベルジンとして排泄することがわかった。このことは緑肝症の発生と深く関連しているものと思われた。
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© 日本魚病学会
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