抄録
抗サクラマスIg家兎血清を用いたELISAによるサケ科魚類の血清中の抗A. salmonicida抗体の検出を試みた。A. salmonicidaで免疫したサクラマス, サケおよびギンザケは免疫後2週間から凝集抗体価と共にELISA抗体価の上昇が観察され ELISAによる抗体価の測定が可能となった。1989および1990年秋に北海道に回帰したサケ科魚類採卵親魚および1990年の放流幼魚の血中A. salmonicida 抗体の検出をELISAを用いて行い, 従来の凝集抗体検出法に比べ効率に抗体保有魚を検出できた。