抄録
フランスの淡水養殖ヨーロッパウナギの病魚からP.anguillisepticaと思われる細菌が数株分離されたので, そのうちの2株を標準株NCIMB1949Tおよび日本, スコットランド(2株), フィンランドにおける分離菌株, 計5株と比較した。7株とも形態学的, 生理学的, 生化学的性状が極めて類似し, DNA-DNAハイブリダイゼーション法による相同性は85%以上であった。また, 4株について調べたDNA塩基組織は60~62mol%G+Cであった。なお, フランスでP.anguillisepticaが分離・同定されたのは, これが最初である。