魚病研究
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海面養殖ギンザケから分離されたヘルペスウイルスの病原性
熊谷 明高橋 清孝福田 穎穂
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1995 年 30 巻 3 号 p. 215-220

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抄録
 ギンザケ斃死魚より分離されたヘルペスウイルスCSH-9003株を用いて, 3g, 45gおよび200gのギンザケに対する病原性を検討した。本ウイルスの病原性は供試魚が大きくなるにしたがい低下したが, 200gの魚にもなお致死的病原性を示した。斃死魚由来株と感染耐過魚の腫瘍由来株との間には, 致死的病原性に差がなく, 前者にも腫瘍原性が認められた。本ウイルスの病原性はギンザケには強かったが, サクラマスには弱く, ニジマスには認められず, NeVTA, OMV および YTV とは異なった。
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© 日本魚病学会
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