抄録
タイ国の伝統ハーブ18種類のエタノール抽出液の抗ウイルス効果を IHN, OMV および IPNV を対象に検討した。供試ウイルスと500μg/mlのハーブ抽出液を直接作用させた場合, 全てのハーブ抽出液が IHNV と OMV の PFU を20~100%減少させた。CHSE-214 細胞を抽出液で前処理した場合, 6種類の抽出液で全ウイルスの PFU の50%現象が観察された。ウイルス感染後抽出液を作用させた場合, 5種類の抽出液が OMV と IPNV の PFU を50%以上減少させた。抽出液の50%細胞毒性は1,200~41500μg/mlであった。