巻号一覧
31 巻 (1996)
- 4 号 p. 177-
- 3 号 p. 123-
- 2 号 p. 59-
- 1 号 p. 1-
31 巻, 4 号
選択された号の論文の15件中1～15を表示しています
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C. S. Wang, K. F. J. Tang, G. H. Kou, S. N. Chen1996 年 31 巻 4 号 p. 177-182
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリー‘White spot disease’と診断されたクルマエビから初めてイエローヘッド病様ウイルスを見つけた。リンパ様器官, 肝膵臓の間質, 心臓, 鰓, 結合組織, クチクラ上皮, および造血組織に好塩基性封入体および肥大した核を持つ細胞が見られた。壊死細胞の細胞質にエンベロープを持つ, 長さ150～200, 幅40～50nmの桿状のウイルス粒子が確認されたが, 異常に長いウイルスも観察された。これらのウイルスの形態はイエローヘッド病のウイルスに類似する。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (8197K) -
小林 立弥, 宮崎 照雄1996 年 31 巻 4 号 p. 183-190
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリーウナギの集荷場で皮膚炎を主病徴とする病気が発生し, 病魚からラブドウイルスが分離された。分離ウイルスをニホンウナギの皮内に注射し, 水温15℃で飼育した結果, 病原性が確認された。自然発病魚および実験感染魚はともに真皮疎結合織における繊維細胞の壊死と出血を示し, 実験感染瀕死魚ではさらに腎臓造血組織, 脾髄および肝臓実質細胞の壊死も認められた。分離ウイルスは血清学的に EVA, EVEX と類似していた。本疾病をラブドウイルス性皮膚炎と呼ぶことを提案する。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (6537K) -
宇野 和明, 青木 恭彦, 上野 隆二, 前田 巖1996 年 31 巻 4 号 p. 191-196
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリー養殖ニジマスにナリジクス酸(NA)を, またブリにニフルスチレン酸ナトリウム(NFS)を血管内投与して, それらの分布および排泄を薬物速度論的に検討した。両薬物の動態はいずれも2-コンパートメントモデルに最も適合した。分布相及び消失相における半減期は, NA ではそれぞれ1.4及び13時間, NFS では0.6及び7.7時間であった。ニジマス血清における NA の蛋白結合率は11％であり, ブリ血清では69％であった。ニジマスでの NA の bioavailability (F) は90％, ブリにおける NFS の F は9％と推定された。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (605K) -
Jose Roberto Kfoury, 岡本 信明, 田中 真, 吉水 守, Scott E. LaPatra, 舞田 正志1996 年 31 巻 4 号 p. 197-201
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリー本病は, 亜慢性, 非致死性の炎症性皮膚炎で, 約5年前からニジマス主産地で見られるようになった。本病は, 幼魚から成魚にまで見られているが, 最も発病率の高いのは120g前後の市場サイズの魚である。出荷時の被害率が48％に及んだことがある。本病の病因は未だ不明である。本病は自然治癒する。罹病魚は腹部や体側に, 発赤や潰瘍, 広範囲にわたる点状出血を呈する。病理組織では, 亜慢性の非化膿性皮膚炎像を示し, 広範囲にわたる単核性細胞の炎症性浸潤を特徴とする。本病を「ラッシュ」と仮称する。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (5576K) -
Hari Suprapto, 原 貴昭, 中井 敏博, 室賀 清邦1996 年 31 巻 4 号 p. 203-207
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリーEdwardsiella tarda の ECP (菌体外産物)に含まれる魚類に対する致死毒素をイオン交換クロマトグラフィーおよびゲルろ過を用いて精製した。得られた毒素はタンパク分解能を有するタンパク質であり, ニホンウナギに対する半数致死量は1.6μg/g(魚体重)であった。SDS-PAGE により推定された本毒素の分子量は 37kDa であり, 本タンパク質は病原株の ECP および ICC (菌体構成成分)にのみ存在したことから, 本菌の病原性において重要な役割を果たしているものと考えられた。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (2544K) -
Sataporn Direkbusarakom, Angkana Herunsalee, 吉水 守, 絵面 良男1996 年 31 巻 4 号 p. 209-213
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリータイ国の伝統ハーブ18種類のエタノール抽出液の抗ウイルス効果を IHN, OMV および IPNV を対象に検討した。供試ウイルスと500μg/mlのハーブ抽出液を直接作用させた場合, 全てのハーブ抽出液が IHNV と OMV の PFU を20～100％減少させた。CHSE-214 細胞を抽出液で前処理した場合, 6種類の抽出液で全ウイルスの PFU の50％現象が観察された。ウイルス感染後抽出液を作用させた場合, 5種類の抽出液が OMV と IPNV の PFU を50％以上減少させた。抽出液の50％細胞毒性は1,200～41500μg/mlであった。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (582K) -
金 正鎬, 横山 博, 小川 和夫, 高橋 誓, 若林 久嗣1996 年 31 巻 4 号 p. 215-220
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリーGlugea plecoglossi に対するアユの体液性免疫反応を ELISA を用いて調べた。さらに経口投与した胞子の行方を組織学的に調べ, 抗体産生との関係を検討した。胞子は腸管上皮細胞から取り込まれ, 時間の経過とともに確認できなくなった。アユは胞子表面抗原に対する抗体を産出したが, 抗体の有無とグルゲアシストの有無とは関係がなかったことから, 胞子に対する抗体は防御反応には有効に働かないと考えられた。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (4365K) -
中津川 俊雄, 飯田 悦左1996 年 31 巻 4 号 p. 221-227
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリー1995年5月から7月にかけ, 京都府下および広島県下の養殖場でアユの大量死が発生し, 累積死亡率は16～30％に及んだ。罹病魚には, 鰓の褪色, 内臓全般の褪色および脾臓と腎臓の腫脹が特徴的に認められた。病魚の腎臓から一種類の細菌が共通して分離され, アユ, ヒラメおよびマダイに対し強い病原性を示したことから, 本分離菌が今回のアユの大量死の原因菌と考えられた。分離菌は生化学的性状などから Pseudomonas 属に分類されたが, 種名の同定には至らず, Pseudomonas sp. とするにとどめた。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (819K) -
Sylvia Rodriguez, Ma Pilar Vilas, Ma Carmen Gutierrez, Sara I. Perez1996 年 31 巻 4 号 p. 229-230
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリー血清無添加の Luft らの A-L 培地を用い, ニジマスおよびブラウントラウトの白血球の培養を試みた。ウイルスフリーの1年魚の尾柄部から血液を採取し, 遠心分離により白血球画分を得た。Mitogen として concanavalim A (Con A), Phytohemagglutimin (PHA) および phorbol エステルを加えた無血清 A-L 培地を用い, 19℃で5～10日間培養した。ニジマスおよびブラウントラウトの白血球は共に Con A 添加 A-L 培地で良好な増殖を示し, 5および10日目にそれぞれ約2倍および3倍に増加した。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (255K) -
J. Larenas, C. Astorga, J. Contreras, H. Garcés, J. Fryer, P. S ...1996 年 31 巻 4 号 p. 231-232
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリーサケ科魚類のピシリケッチア症(Piscirickettsia salmonis 感染症)の迅速診断を目的とし, 感染魚の腎臓塗抹標本および組織切片を過酸化水素添加後家庭用のオーブンでマイクロ波処理(6～9分)し, トルイジン・ブルーあるいは H ＆ E 染色したところ, メラニン色素が脱色され観察しやすい標本となった。また, マイクロ波を照射しながら IFAT の抗体染色の過程を行うことにより, 反応時間を大幅に短縮することができた。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (2510K) -
松岡 学, 井上 潔, 中島 員洋1996 年 31 巻 4 号 p. 233-234
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリー1991年から1995年にかけて海産養殖魚において“マダイイリドウイルス病”の発生した都道府県数と発生魚種をまとめた。ギムザ染色による本病発生の確認は, 1991年には12県7魚種であったが, 1994年および1995年は発生魚種が急増した。ギムザ染色または単クローン抗体を用いた蛍光抗体法により1995年までに本病の発生が確認された都道府県数と魚種は, 17府県20魚種(スズキ目18, カレイ目1, フグ目1)にのぼった。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (227K) -
安元 進, 長澤 和也1996 年 31 巻 4 号 p. 235-236
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリー長崎県にあるマダイ養殖場の網生簀から採集したヨコエビ類3種(クビナガワレカラ, ネオカリフォルニアワレカラ, ムシャカマキリヨコエビ近似種)を, 本寄生虫に感染していないマダイに与えた。その結果, 投与後1～5日にマダイの腸にクビナガコウトウチュウの寄生が認められた。網生簀内ではマダイはヨコエビ類を摂食してクビナガコウトウチュウの寄生を受けると考えられた。また, 投与後3日までに, すべてのクビナガコウトウチュウがマダイの直腸に見られ, 寄生部位の特異性が示された。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (244K) -
舞田 正志, 潮 秀樹, 岡本 信明1996 年 31 巻 4 号 p. 237-238
発行日: 1996/12/15
公開日: 2010/02/10
ジャーナル フリー予め魚体重の約2％量の血液を採取し, 強制的に貧血を起こしたギンザケを10℃で14日間飼育し血漿成分を中心とする生理パラメーターの変化を調べた。貧血魚は, 対照魚に比べて血漿中のリン脂質, 総コレステロール, 遊離コレステロールおよび Al-P が有意に(P<0.01)低かった。また, 鰓と腎臓の ATP 関連化合物量も有意に低かったが, Na+-K+ ATPase 活性には差がなかった。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (2332K) -
若林 久嗣, 沢田 健蔵, 二宮 浩司, 西森 栄太1996 年 31 巻 4 号 p. 239-240
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリー最近全国的に流行しているアユのシュードモナス病の特徴を明らかにすることを目的に, 1994～1995年に徳島県と滋賀県の養殖場の病魚を検査し, 原因菌を分離培養した。最も特徴的な症状は, 血液の混じった腹水の貯溜で殆ど全ての病魚に認められた。病原菌は Pseudomonas putida に近い性状を示したが, 色素を産生せず, 硝酸塩を還元するなどの点で定型的な Ps. putida とは異なった。また, 原因菌に対する抗血清は, Ps. putida とは反応しなかった。分離菌株の大部分は, API 20NE の数値プロフィルが1-140-457で, 残りの菌株も近似の数値であった。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (6596K) -
1996 年 31 巻 4 号 p. 241-246
発行日: 1996/12/15
公開日: 2009/10/26
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (835K)
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