韓国のニジマスから分離された Flavobacterium branchiophilum の性状

抄録

　韓国の忠北地域のニジマス養殖場に発生した細菌性鰓病の罹病魚(稚魚)から黄色コロニーを形成するグラム陰性長桿菌を3株分離した。この分離菌株の形態学的, 生化学的, および血清学的性状を調べた結果, すべての性状が日本とアメリカで分離された Flavobacterium branchiophilum の参照菌株(ATCC35035T, ATCC35036)の性状と同一であった。また, DNA の GC 含量も 30mol％ で参照菌株の値とほぼ一致した。以上の結果から, 韓国の分離株は F.branchiophilum と同定された。