魚病研究
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長時間浸漬が可溶性抗原の取込に及ぼす影響
乙竹 充James D. Moore中西 照幸
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1998 年 33 巻 2 号 p. 91-94

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抄録

 体重15gのニジマス稚魚に, 牛血清アルブミン(BSA)を水温15℃で3分間から48時間浸漬投与し, 投与2時間後の血漿中 BSA 濃度(以下 Cp と略)を測定した。 その結果, 粒状性抗原と同様に可溶性抗原でも浸漬時間の延長により取込が促進され, 浸漬時間と Cp の間には有意な正の相関が認められた。 また, 24時間の浸漬についても, 3分間の浸漬と同様に, Cp は浸漬溶液の BSA 濃度(以下 Cb と略)に依存した。 以上の結果より Cp (μg/ml)は浸漬時間t(時間)と Cp(μg/ml)を用いて, Cp=3.47・10-3・ Cb ・√t(相関係数0.99)と表すことが出来ると考えられた。

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