1995年以来台湾では養殖ハタ(Epinephelus sp.)に新しいウイルス病が流行し被害をもたらしている。 病魚の脾臓に直径230nmの正20面体ウイルスが観察され, KRE 細胞を用いて分離された。 本ウイルスを健康なハタに接種したところ, 死亡率は100%に達し, それらから同様のウイルスが再分離された。 これらの結果から, 本ウイルスが問題となっている病気の原因体であると判断された。 本ウイルスはその形態および核酸の種類などからイリドウイルス科に分類され, 台湾ハタ・イリドウイルス(RGIV)と命名された。