魚病研究
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クルマエビ食細胞の微細構造と細胞科学
近藤 昌和伊丹 利明高橋 幸則藤井 玲子友永 進
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1998 年 33 巻 4 号 p. 421-427

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抄録
 クルマエビの血球とリンパ様器官および心臓に見られる定着型食細胞の構造を透過型電子顕微鏡で調べた。 3種類の血球のうち, 透明細胞は細胞質内に多量の沈着物を有していた。 小顆粒細胞は小型の, 大顆粒細胞は大型の顆粒を持っていた。 リンパ様器官の職細胞では細胞質突起が多発しており, 心臓の食細胞では小型のライソゾームが多数観察された。 各種ライソゾーム酵素はいずれの血球および定着型食細胞にも認められたが, プロフェノールオキシダーゼは小顆粒細胞と大顆粒細胞にのみ検出された。
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© 日本魚病学会
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