クルマエビ血リンパの各種赤血球に対する凝集活性を調べた結果, 血リンパ中に二価金属イオン要求性の凝集素と非要求性の凝集素が存在することが分かった。 前者はウシ, ウマ, ブタ, ヒツジおよびウサギ赤血球を凝集したのに対し, 後者はヒツジおよびウサギ赤血球を凝集した。 また, 糖阻害試験から, これらの凝集素はレクチンであることが明らかとなった。 交差吸収試験の結果, 血リンパ中には多様なレクチンが存在し, それらのいくつかは, ある種の赤血球には結合するものの, 凝集活性を示さないことが明らかとなった。