抄録
PAV の原因ウイルスである PRDV の甲殻類6種の稚エビ・カニに対する病原性を感染実験により調べた。実験感染クルマエビ組織の磨砕濾液を筋注したところ, 供試した全ての種類で接種2~7日後に全個体が死亡した。感染エビの筋肉組織を3日間自由摂餌させた経口法では, クルマエビ, コウライエビ, フトミゾエビ, ヨシエビでは接種6~10日後に90%以上の個体が死亡し, PRDV に対する感受性は極めて高かった。クマエビおよびガザミでは接種30日後の死亡率は40%で, 感受性は前4種に比べて低かった。