F.columnare の 16S rDNA の塩基配列から, 種に特異的なプライマーを設計し, PCR の条件を定めた。これによって増幅される DNA 断片の塩基配列から, 3つの genomovar に特異的なプライマーを設計し PCR の条件を定めた。F.columnare 23株と他菌種28株を試験した結果, この PCR によって種および各遺伝型が同定できることが確認された。また, 養殖コイ399尾の保菌検査に応用したところ, genomovar1, 2, 3 の検出率は, それぞれ16.79%, 0.75%, 0.50%であった。
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